心療内科豆知識ナビ
心身症と周辺疾患
その他の診療科領域
その他の診療科領域で取り扱うことがある心身症のうち、よく知られているものをいくつか取り上げて説明します。
まず耳鼻咽喉科の領域では、喉の異常感とメニエール病について説明します。喉の異常感とは、咽喉頭異常感症と言って、特に中年女性に多くみられます。対人関係でのストレスなどで喉の異物感や不快感など異常感を訴える病気です。メニエール病は、耳鳴りや目まいを起こす耳内部の疾患で発症に心理的ストレスが関与する例が多くみられるようです。一般にはメニエール病は、情緒不安定な人や、対人関係で緊張しやすい人、孤立しやすい人などが罹りやすいといわれています。
歯科、口腔内科の領域では、舌痛症を取り上げます。舌痛症とは、ヒリヒリやピリピリといった感じの舌の痛みを伴い、一般的には心身症の一群と考えられています。圧倒的に女性に多く、特に40歳代から50歳代の発症例が多いと言われます。
歯科などで舌に接触する部分や噛み合わせ、口内炎、カンジダ菌による炎症などの検査と治療をした上で、それでも痛みが治まらない場合は心身症の可能性が高いとされます。舌痛症には、抗うつ薬が効くとされていますので、該当する場合は心療内科や口腔内科を受診してください。
小児科領域の心身症では、起立性調節障害や、心因性発熱、腹痛などがよく知られています。特に起立性調節障害は、小学高学年から中学生にかけて多く発症し思春期の心身症と呼ばれています。症状は、頭痛、疲労感、目まい、立ちくらみなどが主なものです。身体がだるくて朝起きられず、遅刻や欠席を繰り返しますが夜には元気になるので、怠け者と見られることもあり、不登校と誤解されることが多いといいます。