心療内科豆知識ナビ

心身症と周辺疾患

泌尿器系

泌尿器科領域でよく見られる心身症には、夜尿症、勃起障害、神経性頻尿、排尿障害、などがあります。このうち、夜尿症と勃起障害を取り上げ、以下に説明します。

夜尿症は、5歳から6歳を過ぎても睡眠中の尿失禁で寝具などを濡らしてしまう状態のことで、特に小学生以上で毎晩のように夜尿がある場合は、神経内分泌系統の発達障害が考えられ、生活指導や治療が必要になります。

さらに、思春期前後からは夜尿それ自身による心の問題が影響を及ぼすため、心身症として取り組むことも必要となります。子どもの自尊心が心理的な問題で著しく損なわれると、自我同一性の確立に影響が大きいので、留意が必要です。

勃起障害は、勃起不全、勃起機能障害、ED、インポテンツなどと呼ばれている男性の性機能障害の一つです。性交渉に十分な勃起を得られない状態や、勃起を維持できず性交ができない状態を指し、全国に約500万人の患者がいるとされています。老化や何らかの病気が原因で起こるものと、薬物やアルコール、心理的抑制などが原因で起こるものがあります。心因的なものでは、性的欲求が高いにも関わらず、不安や緊張、自信喪失などで挿入時に萎えてしまったり、性交中に勃起を維持しなければという焦りが裏目に出てしまったりします。

これが、次にまた同じ結果になるかも知れないという不安を呼び、なんとかしようと焦るほどかえって症状が酷くなってしまいます。また、ストレスが溜まる状態が続くと、副交感神経やホルモン分泌に作用して、性欲が起こらなくなることもあります。これらのような症状に対して、本人が誤った理解や思い込みをしている場合は多々あり、治療に際してまず客観的な検査と診断で状況を把握する必要があります。