心療内科豆知識ナビ

心身症と周辺疾患

神経系

神経系と関連した症状を主とする心身症のうち、代表的なものとして、自律神経失調症と偏頭痛を取り上げます。

自律神経失調症については、医学的に身体面を重視する考えから、精神心理面を重視する考えまで幅広く存在し、疾患概念はこれまで必ずしも一致していませんでした。しかし今日では心理的社会的ストレスの増加にともなって、ストレスのために心身の歪みを生じる病態としての自律神経失調症も認知されてきたと言えます。

いわゆる自律神経失調症とは、器質的な異常がないのに、自律神経機能障害によって交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、そのために身体的症状を起こすものを指します。心理的ストレスが過剰に働くと生じやすく、その他、季節の変わり目に発症する例が多くみられます。不快な症状が、新たなストレスとなってさらに症状を悪化させる悪循環も多くみられるので、注意が必要とされています。

偏頭痛は、部分的に偏った痛みが現れやすく、脈打つようにズキンズキンと痛む発作性の頭痛です。女性に多く遺伝性があり、10代頃に発症して慢性化していきます。脳や周辺の血管が収縮、拡張して起きる血管性の慢性頭痛なのですが、なぜそのような収縮、拡張が起きるのかは、よくわかっていませんが、精神的ストレスや身体的ストレスが原因となることが多いといわれ、また疲労、睡眠不足、月経などで誘発されます。

偏頭痛の治療法の中心は薬物療法で、症状に合わせて鎮痛剤や精神安定剤を用います。また痛みが激しくなる前に血管収縮剤を使用することで、頭痛を軽減することができます。