心療内科豆知識ナビ

心身症と周辺疾患

心身症になりやすい人

心身症に罹りやすい人は、性格面で次のような傾向があると言われています。

まず一般的に、周りに気を遣いすぎて頼まれるとイヤとは言えない、というタイプの人が多いようです。そして、高い理想に向かってひたむきに突き進むタイプ、自分にも他人にも同様に厳しいタイプ、やると決めたら徹底的にやらないと気がすまないタイプ、毎日の日課などの決め事は何があっても変えないタイプ、他人に頼まれると自分の事は後回しにしてしまうタイプ、感情を表現するのが苦手なタイプ、体調の変化に鈍感なタイプ、などです。

心身症に罹りやすい人の性格的傾向として、アレキシサイミア(失感情症)と呼ばれるタイプが指摘されています。このタイプの人には、自分の感情や身体の感覚に鈍感、感情を表現することが難しい、自己の内面へ眼を向けることが苦手、といった特徴があります。感情への気づきや表現が乏しいと、抑圧された感情が内面にたまりやすくなり、徐々に身体症状化することになります。

「全て順調です」「問題はありません」などと言いながら説明できない身体的症状が継続している人達の背景には、この様な病態が隠れていることがあります。こんな場合は感情を少しでも表出できるようサポートすることが大切となります。アレキシサイミアのメカニズムとして、不安や不満などの感情を意識的に認識し表出する代わりに、身体で表現してしまうのではないかと考えられています。

もし上記の性格傾向がご自身に当てはまる、または共通点が多いと感じた場合、普段から自分自身の気持ちや体調から目を逸らさず、疲れを感じたら休む、怠ける日を作る、など周囲の人ばかりに気を遣うのではなく、自分自身を労わるように気をつけましょう。自分の心と体を守れるのは自分自身だけです。