心療内科豆知識ナビ
心身症と周辺疾患
心身症とは
心身症とは、心の問題が症状の発生や消長に大きな影響を及ぼす身体疾患の総称です。例えば、ストレスなどが原因で発疹が出るアトピー性皮膚炎や過敏性腸症候群、胃潰瘍、狭心症、円形脱毛症などが心身症の要素を持つ疾患に挙げられます。他にも様々な心身症がありますが、もちろんこれらの疾患に罹っている患者がすべて心身症というわけではありません。
心身症では、精神の過度な緊張やストレス等によって何らかの身体的物理的な症状が発生したり、症状の程度が増減します。神経症、うつなどの精神障害でも身体的症状が出ることがありますが、これは心身症から除外します。
これらの精神障害は、精神科の領域になるからです。心身症はあくまで、身体疾患の一つです。体が不調だが検査で原因が見つからない、という場合は心療内科に行くといいでしょう。主として心身症を扱う診療科は、心療内科です。
心身症の治療は、身体的な治療と平行して心理面のケアや治療を行う場合が多いです。まず、体にはなんらかの症状が出ていますので、それが器質的疾患なのか、心身症の症状なのかを診察します。内科的な診察の他、レントゲン検査や血液検査などを行うこともあります。心身症と診断されれば、身体的症状の改善を図ると同時に、心のケアとして一般心理療法を施したり心の症状に効く薬を処方したりします。
心身症に近い症状の病気に自律神経失調症があります。この病気は、精神的ストレス以外に、暑さ寒さ、病気怪我、睡眠不足や騒音など、外部からの刺激などがストレスとなって発生するといわれます。心身症と自律神経失調症は重なる部分が多く、この両者をはっきりと分けるのは難しいとされています。