心療内科豆知識ナビ
心身症と周辺疾患
循環器系
循環器の心身症では、高血圧症と狭心症が代表的な疾患として挙げられます。怒りを抑えて表面上はにこやかに対応するような性格の人は高血圧症になりやすく、競争心が強く仕事など徹底的にやらないと気がすまないタイプの人は狭心症になりやすいと言われています。
高血圧は遺伝的要因など元々の体質が影響していることが多く、そこにカロリーや塩分の過多、肥満といった生活習慣、ホルモンの異常、内臓機能の変調などさまざまな要因が絡み合って生じます。
その要因の一つとして精神的ストレスが関係しますが、中にはストレスの影響が非常に大きく現れ、血圧がひどく変動する病態があり、心身症として取り扱う必要のあるものが多くみられます。典型的な例として白衣高血圧というものがあります。通常は正常血圧なのに、医療機関を受診して医師や看護士などが血圧を測定すると、異常に数値が高くなる、という症状で、明らかに緊張や不安といった心理的要因が強く影響しています。
狭心症は、心筋への血液の供給が不足することで起こります。まず脳がストレスによる刺激で交感神経を興奮させます。交感神経は闘争と逃走の神経とも呼ばれ、血中のアドレナリンを増加させてストレス応答を引き起こします。
それによって血管が収縮すると、血液の供給が追いつかなくなり、心臓の一部は酸素不足となって、これが狭心症などの原因になると言われます。つまりストレスは狭心症を引き起こす原因の一つであると言えます。