心療内科豆知識ナビ

心療内科と受診科

受診科の選択について

内科のなかには循環器内科、神経内科、消化器内科、呼吸器内科などという専門科があり細分化されていますが、治療を行なう際にはそれぞれが連携することになります。心療内科は、その専門科の中のひとつに位置づけられます。つまり心療内科の医師は、内科医として、腎炎や糖尿病、高血圧症といった内科で扱う疾患をプライマリケアのレベルで診ることができ、その上に専門の心療内科をやっているのです。

しかし、心療内科の本質は、単に内科の専門科のひとつということではなく、疾患へのアプローチの仕方や視点にあります。心療内科は、心と体、生活環境などの要素を分けて捉えるのでなく、その関係性も含めて統合的に扱おうとするものです。疾患に対するこのような態度が心療内科の本質的特徴であり、近年医療の現場でそうしたアプローチが求められるケースが増えています。それでは、患者として心療内科を受診するのは、どのような場合なのでしょうか。次に、受診科の選択について例を挙げて説明します。

まず典型的には、身体的な症状が中心で、検査で異常が見つからない、というような場合は、心療内科を受診します。または、強いストレスを感じて、それ以降身体の調子が悪くなったなど、経過からストレス等の影響が疑われる、という場合も、心療内科が良いでしょう。

不眠、イライラ、不安、抑うつ、幻覚、妄想など、心の症状が中心である場合は、精神科が適当でしょう。身体の震えや傾き、力が入らないなど、身体の動きに異常があるときや神経の異常と思われる場合は 神経内科を受診するとよいでしょう。身体的症状と心的症状が同程度、または区別がつかない場合は、まず内科を受診して、炎症や腫瘍など物理的に生じている異常や障害を検査するべきでしょう。

実際には、上記の他にも様々な状況があり、選択に迷うケースもあると思います。また施設や医師によって事情が異なることもあります。不安なときは、まずは医療機関に電話で相談をしてみると良いでしょう。