心療内科豆知識ナビ

心療内科の治療方法

自律訓練法

ストレス状態が酷くなると、自律神経の働きが悪くなって、食欲不振や不眠、動悸、胃もたれ、便秘や下痢など、様々な症状が出てきます。自律訓練法は、代表的なリラクゼーション療法のひとつで、自律神経の作用バランスを回復させる治療法です。

自律神経が正常になると、血流がよくなり、皮膚温や呼吸、胃腸の働きなどが回復します。例えばカウンセリングなどは、心の問題から身体症状を治療していく方法ですが、自律訓練法は体から心へ働きかけて心身の緊張を低下させていく治療法です。

自律訓練法は、ドイツで精神科の催眠療法から起こった治療法で、その後様々な工夫と検討が加えられ改良されました。現在では広く普及し、心身医療機関の約9割で実施されています。自律訓練法は、臨床的、経験的なものから、科学的、段階的に構成されてきたので、誰でも安心して習得できるのが特徴です。自律訓練法の実施手順は簡単で、次の3ステップです。

まず、静かな部屋で仰向けに寝るか、椅子に座ります。次に、軽く目を閉じて、体の力を抜きます。そして、公式を頭の中にイメージしながら、何度か暗唱します。暗唱する公式は、基礎公式「気持ちがとても落ち着いている」第1公式「手足が重たい」第2公式「手足が温かい」第3公式「心臓が静かに打っている」第4公式「呼吸が楽にできる」第5公式「お腹が温かい」第6公式「額が涼しい」の7つです。

しかし、これが全てできなければ効果がないというわけではなく、多くの人が第2公式までの訓練法で効果をあげています。自律訓練法は一人でもできるので、生活の中で実行することにより、心身の機能を正常に保つことができるのです。しかし、習得する場合には指導者のもとで正しく覚えることが望ましいのは言うまでもないことです。